肩甲背神経(けんこうはいしんけい)とは?場所・位置や英語などを人体解剖図で解説

解剖学-部位解説

はじめに

本記事では「肩甲背神経」について詳しく解説します。位置や特徴、読み方、英語表記、関連する症状(肩甲背神経症候群)等について解説します。この神経は肩と背中の筋肉の運動を制御しています。本記事を通して、身体への理解を深めるのに役立ててください。

肩甲背神経とは

私たちの体は複雑な神経系によって支配されており、各神経は特定の部位や運動と密接に関連しています。その中で今回注目するのは、「肩甲背神経」です。この神経は、肩と背中の筋肉の運動をコントロールし、動きを伝達する役割を果たしています。

肩甲背神経の読み方

「肩甲背神経」は日本語で「けんこうはいしんけい」と読みます。この神経は背部の肩甲骨周辺を通ります。

肩甲背神経の特徴

肩甲背神経は、特有の構造と働きを持っています。この神経は筋肉の間を細く長く通り、身体全体の動きを制御する役割を担っています。

 直径はわずか1~2ミリと非常に細く、筋肉の間を縫うように通っています。そのため、筋肉の圧力を受けやすく、周辺の筋肉に圧力がかかった際、神経にもかかる圧力が肩こりの大きな原因の1つとされています。

肩甲背神経の場所・位置

この神経は脊髄から出て首の後ろから胸部まで広がり、肩甲骨の裏を通ります。この特殊なルートが、神経が体の特定の動きを制御することを可能にしています。肩甲背神経は背中の筋肉、特に大きな筋肉と小さな筋肉の層の間にあります。筋肉の間を通るため、人体模型図を使うことで、正確な位置や筋肉との関係を見ることができます。

肩甲背神経の覚え方

神経の名前は、身体部位やその働きと結びつけることで覚えやすくなります。具体的には、「肩甲」は肩甲骨を指し、「背」は後ろという意味です。肩甲背神経は肩甲骨の裏側(背面)を通る神経と覚えると良いでしょう。

肩甲背神経の英語・ラテン語

肩甲背神経は英語では「Suprascapular nerve」、ラテン語では「Nervus suprascapularis」と表現されます。これは、神経が肩甲骨を貫通する道筋を示しています。「Supra」は「上」を、「scapular」は「肩甲骨」を意味するため、合わせて「肩甲骨の上を走る神経」を意味します。

肩甲背神経の豆知識

豆知識をご紹介します。

まず、肩甲背神経は非常に敏感な神経で、不適切な姿勢や運動により圧迫されると神経痛を引き起こすことがあります。これは「肩甲背神経症候群」と呼ばれ、肩の力が入らない、持ち上げられないといった症状が現れます。そのため、適度な運動と姿勢の管理が肩の健康を保つ上で欠かせません。

以上、肩甲背神経について詳しく説明しました。身体への理解を深めるのにお役立てください。

FAQ

Q: 肩甲背神経とは何ですか?

A: 肩甲背神経は、肩と背中にある筋肉の動きを制御する神経です。肩の動きと位置感覚を私たちに伝達する重要な役割を果たします。

Q: 肩甲背神経の位置はどこにありますか?

A: 肩甲背神経は背中の筋肉、大きな筋肉と小さな筋肉の層の間に位置しています。この神経は脊髄から出て体の上部、首の後ろから胸部にかけて広がり、肩甲骨の裏側を通過します。

Q: 肩甲背神経の特徴は何ですか?

A: 肩甲背神経は、筋肉の間を縫うように通っています。その直径は約1~2ミリと非常に細く、神経が筋肉に圧迫されると、肩こりを引き起こす可能性があります。

Q: 肩甲背神経の英語・ラテン語の名称は何ですか?

A: 肩甲背神経は英語では「Suprascapular nerve」、ラテン語では 「Nervus suprascapularis」と呼ばれます。「supra」は「上」を、「scapular」は「肩甲骨」を意味します。

Q: 肩甲背神経について気を付けることはありますか?

A: 肩甲背神経は非常に敏感な神経で、不適切な姿勢や運動により圧迫されると神経痛を引き起こす可能性があります。これは「肩甲背神経症候群」と呼ばれるもので、肩の力が入らない、持ち上げられないといった症状が現れます。また、肩こりを引き起こす可能性もあります。

まとめ

今回は「縫工筋」の場所・位置や覚え方、英語・ラテン語表記を解説しました。

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んで解剖学への理解が深まったら嬉しいです。

学習は終わりがない長い道のりですが、皆さんの成功を心から祈っています。これからも一緒に学び、国家試験に向けて励みましょう!

ぜひ、次回のブログもお楽しみに。

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