商品バナー
  1. ホーム
  2. 解剖学
  3. 筋肉(筋系)
  4. 頭頸部(表情筋・咀嚼筋・頸部)

広頸筋(こうけいきん)とは?場所・位置や英語などを人体解剖図で解説

はじめに

本記事では「広頸筋」について詳しく解説します。
広頸筋は首の前面から側面にかけて皮膚のすぐ下に広がる、薄くて幅の広い筋肉です。胸と肩の筋膜から起こって下顎と口角に付く表情筋の仲間で、首の皮膚を緊張させ、口角を下に引く働きがあります。その構造、位置、読み方、英語・ラテン語名と、広頸筋のすぐ下にある胸鎖乳突筋との関係について解説します。本記事を、身体への理解を深めるために役立ててください。

広頸筋(こうけいきん)に関する動画の視聴はこちらから

チームラボボディPro 無料ダウンロード

人体の構造の全てがわかる3D解剖学アプリ
チームラボボディProのダウンロードはこちらから!

広頸筋とは

広頸筋は、人体の首の前面から側面に位置する比較的薄く広がった筋肉です。顔の表情筋のひとつで、首の皮膚を緊張させ、口角や下顎を下に引く動きに関与しています。皮膚のすぐ下にあるため、首の輪郭にも影響し、歯を食いしばって首に力を入れると縦のすじとして浮き出ます。人体解剖図を見ると、広頸筋が胸から下顎にかけて広がっている様子が詳細にわかります。

広頸筋の読み方

「広頸筋」は「こうけいきん」と読みます。頭文字の「こう(広)」は「広い」、「けい(頸)」は「首」を意味し、その名の通り首の側面に広がる筋肉であることを表しています。

広頸筋の特徴

広頸筋は、人体で最も薄く、最も広い筋の一つです。他の筋のように骨から骨に付くのではなく、胸と肩の筋膜(大胸筋・三角筋をおおう膜)から起こり、鎖骨を越えて首を上がり、下顎骨の下縁と口角の皮膚に付きます。皮膚に付く筋、つまり皮筋で、支配神経は顔面神経の頸枝です。

広頸筋の場所・位置

人体解剖図を利用して広頸筋の位置を確認すると、胸の上部と肩の筋膜から起こり、鎖骨の前を通って首の前面と側面をおおい、下顎骨の下縁と口角まで広がっていることが分かります。左右の筋は首の前面の正中で近づき、上部では線維が交差することもあります。広頸筋の下には胸鎖乳突筋や頸静脈などの首の重要な構造があります。

広頸筋の覚え方

広頸筋の場所や働きを覚えるためのコツとしては、鏡の前で歯を食いしばり、口角を下に引いて首に力を入れてみることが挙げられます。首の前面に縦のすじが浮き出るのが広頸筋です。この感覚を通じて筋肉の位置や役割を理解することができます。

広頸筋の英語・ラテン語

英語では「Platysma」と呼ばれます。また、ラテン語では「Platysma」または「Musculus platysma」と表現されます。ギリシャ語の「平たい板」を意味する言葉に由来し、薄く平らに広がった形を表しています。

広頸筋の豆知識

意外と知られていない事実ですが、広頸筋は顔の表情筋と同じ仲間で、「驚き」や「恐れ」の表情で首に縦のすじが浮き出るのはこの筋の働きです。また、発達の程度には個人差が大きく、首の下部で左右が離れている人も多く、首の皮膚のたるみの程度にも関わっています。

広頸筋に関連する組織:胸鎖乳突筋の特徴

広頸筋のすぐ下にある胸鎖乳突筋は、首の側面を斜めに走る太い筋肉で、首の側方への傾斜や回旋を担います。この筋肉は主に、頭部を側方へ傾けるときや、身体を固定した状態で首を反対側に向けるときに活動します。首を傾けるシンプルな動作も、胸鎖乳突筋がしっかりと機能していることにより、スムーズに行われます。

胸鎖乳突筋の特徴は、首を前・後ろの三角に分ける目印になることです。薄い広頸筋がこの筋の前面をおおい、その下に頸動脈や内頸静脈が通ります。3Dで広頸筋を非表示にすると、首の側面を斜めに走る胸鎖乳突筋がはっきり見えます。

広頸筋に関連する組織:胸鎖乳突筋の場所・位置

胸鎖乳突筋は、首の前面と側面に位置し、胸骨と鎖骨から始まって、耳の後ろの乳様突起につながります。首を側方に傾けるとき、同じ側の胸鎖乳突筋が収縮し動きをサポートします。顔を横に向けるときは、反対側の胸鎖乳突筋が収縮します。広頸筋は骨ではなく皮膚と筋膜に付くので、同じ場所にあっても働きが大きく異なる2つの筋として区別しましょう。

広頸筋に関連する組織:胸鎖乳突筋の豆知識

胸鎖乳突筋は、広頸筋と同じく第2鰓弓・第6鰓弓に由来する筋のグループに属し、支配神経は副神経(第XI脳神経)です。広頸筋は顔面神経、胸鎖乳突筋は副神経と、隣り合う2つの筋がまったく別の脳神経に支配されているのが面白いところです。

日常生活においても、首を支える胸鎖乳突筋と、首の皮膚を動かす広頸筋は、それぞれ違う役割を担っています。顔を横に向けたときに首に浮き出る太い斜めのすじが胸鎖乳突筋で、歯を食いしばったときに浮き出る細い縦のすじが広頸筋です。鏡の前で両方の動きを試して、2つの筋の違いを確認してみましょう。

広頸筋のクイズと正答

Q:広頸筋が付いているのはどれか?

   1. 肋骨と肩甲骨

   2. 胸と肩の筋膜、および下顎骨と口角の皮膚

   3. 胸骨と乳様突起

A:2. 胸と肩の筋膜、および下顎骨と口角の皮膚

まとめ

今回は「広頸筋」の場所・位置や覚え方、英語・ラテン語表記を解説しました。

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んで解剖学への理解が深まったら嬉しいです。

学習は終わりがない長い道のりですが、皆さんの成功を心から祈っています。これからも一緒に学び、国家試験に向けて励みましょう!

ぜひ、次回のブログもお楽しみに。

解剖学アプリ「teamLabBody Pro」でもっと詳しく!

teamLabBody Proは人体の筋肉、臓器、神経、骨関節など全身を網羅した「3D人体解剖学アプリ」です。

複数の被験者のデータを元にCT・MRIデータから人体を忠実に再現。医師監修の医学書レベル内容をあらゆる角度から自由自在に俯瞰できるため、患者様への手術説明や学生の解剖学の勉強など様々な医療シーンに活用可能です。

今回紹介した部位をもっと詳しく見たい方は、ぜひ解剖学アプリ「teamLabBody Pro」をダウンロードしてみてください。

チームラボボディPro 無料ダウンロード

人体の構造の全てがわかる3D解剖学アプリ
チームラボボディProのダウンロードはこちらから!

シェアする