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背骨(脊柱)の基本とは?椎骨の数・構造・役割や英語などを人体解剖図で解説

はじめに

本記事では、人体解剖学の土台となる「背骨(脊柱)」の基本についてご説明します。

背骨は、頭を支え、体幹を動かし、脊髄を守るという複数の役割を同時に担う、人体の中心軸です。筋肉や靱帯、神経の多くが背骨に付着したり背骨から出たりするため、背骨の基本を押さえておくと、他の部位の学習もぐっと理解しやすくなります。

ぜひ本記事を読み、アプリを使うことで、少しでも理解が深まると幸いです。

では今回は「背骨(脊柱)」の基本と人体解剖学の勉強方法をご説明します。

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背骨(脊柱)とは?

背骨は、解剖学では「脊柱(せきちゅう)」と呼びます。「椎骨(ついこつ)」という骨が一つひとつ積み重なって柱のようにつながったもので、頭蓋骨の下から骨盤まで、体幹の中心を縦に走っています。

なお「脊椎(せきつい)」という言葉もよく使われます。厳密には脊椎は椎骨そのものを、脊柱は椎骨が連なった全体を指しますが、日常的にはほぼ同じ意味で使われます。

背骨を構成する椎骨の数

椎骨は上から順に、次の5つの部位に分けられます。

・頸椎(けいつい):7個(首の部分)

・胸椎(きょうつい):12個(肋骨とつながる部分)

・腰椎(ようつい):5個(腰の部分)

・仙椎(せんつい):5個(成人では癒合して1つの仙骨になる)

・尾椎(びつい):3〜5個(成人では癒合して1つの尾骨になる)

子どものうちは仙椎・尾椎も一つひとつ分かれているため椎骨は32〜34個ありますが、成人では仙椎が癒合して「仙骨」、尾椎が癒合して「尾骨」となるため、骨の数としては26個(頸椎7+胸椎12+腰椎5+仙骨1+尾骨1)と数えるのが一般的です。

頸椎・胸椎・腰椎の数「7・12・5」は、「朝7時、昼12時、夕方5時」と時刻にたとえて覚える方法が有名です。

椎骨の基本構造

椎骨は部位によって大きさや形が異なりますが、基本的なつくりは共通しています。

前方には「椎体(ついたい)」と呼ばれる円柱状の部分があり、体重を支える役割を担います。後方には「椎弓(ついきゅう)」というアーチ状の部分があり、椎体と椎弓に囲まれた穴を「椎孔(ついこう)」と呼びます。椎骨が積み重なると椎孔が縦につながって「脊柱管(せきちゅうかん)」というトンネルになり、その中を脊髄が通ります。

椎弓からは、いくつかの突起が出ています。背中の真ん中で皮膚の上から触れることができる出っ張りは「棘突起(きょくとっき)」、左右に張り出すのが「横突起(おうとっき)」です。また、上下の椎骨どうしは「上関節突起」「下関節突起」でかみ合い、「椎間関節(ついかんかんせつ)」という小さな関節をつくっています。

部位ごとの特徴としては、第1頸椎は頭蓋骨を乗せる輪のような形をしていて「環椎(かんつい)」、第2頸椎は首の回旋の軸となる突起をもち「軸椎(じくつい)」と呼ばれます。胸椎には肋骨と関節をつくる面があり、腰椎は体重を支えるため椎体がもっとも大きくなっています。

椎間板と靱帯

隣り合う椎体の間には「椎間板(ついかんばん)」という軟骨の板がはさまっています。中心のゼリー状の「髄核(ずいかく)」と、それを取り囲む「線維輪(せんいりん)」からなり、クッションとして衝撃を吸収しながら、背骨に動きを与えています。

また、背骨は多くの靱帯で前後から補強されています。椎体の前面を走る「前縦靱帯」、椎体の後面を走る「後縦靱帯」、椎弓どうしをつなぐ「黄色靱帯」、棘突起どうしをつなぐ「棘間靱帯」「棘上靱帯」などがあり、首の後ろでは棘上靱帯が「項靱帯(こうじんたい)」として発達しています。

椎間板や靱帯については、椎間板、棘上靱帯、項靱帯の記事でも詳しく解説しています。

背骨の生理的弯曲(S字カーブ)

背骨を横から見ると、まっすぐではなくゆるやかなS字を描いています。これを「生理的弯曲(せいりてきわんきょく)」といい、頸椎は前に凸(前弯)、胸椎は後ろに凸(後弯)、腰椎は前弯、仙骨は後弯となっています。

胸椎と仙骨の後弯は胎児のときからある「一次弯曲」、頸椎と腰椎の前弯は首がすわる時期や立って歩き始める時期に形成される「二次弯曲」です。このS字カーブがバネのように働くことで、歩行やジャンプの衝撃をやわらげ、少ない力で頭と体幹のバランスを保つことができます。

背骨(脊柱)の役割

体を支える(支持)

背骨は頭と体幹の重さを受け止め、骨盤を通して下肢へと伝えます。下にいくほど支える重さが増えるため、椎体は頸椎から腰椎にかけて段階的に大きくなっています。

体を動かす(運動)

一つひとつの椎間関節の動きは小さいものの、それらが積み重なることで、背骨全体として前に曲げる「屈曲」、後ろに反らす「伸展」、横に曲げる「側屈」、ひねる「回旋」といった大きな動きが可能になります。首(頸椎)は回旋が大きく、胸椎は肋骨があるため動きが小さく、腰椎は屈曲・伸展が中心と、部位ごとに得意な動きが異なります。

背骨を動かし、姿勢を保つのは、脊柱起立筋や多裂筋をはじめとする背中の筋肉です。

脊髄を守る(保護)

脊柱管の中には、脳から続く「脊髄」が通っています。脊髄からは左右に枝分かれした「脊髄神経」が、上下の椎骨の間にできる「椎間孔(ついかんこう)」という穴を通って体の各部へと向かいます。背骨は、この脊髄と神経の通り道を骨で囲んで守っているのです。脊髄神経については脊髄神経の記事もあわせてご覧ください。

背骨の英語表記

背骨は英語で「spine(スパイン)」または「vertebral column(バーテブラル・カラム)」と表記されます。日常会話では「backbone(バックボーン)」とも呼ばれます。椎骨は「vertebra(バーテブラ)」で、複数形は「vertebrae(バーテブリー)」です。

各部位は、頸椎が「cervical vertebrae」、胸椎が「thoracic vertebrae」、腰椎が「lumbar vertebrae」、仙骨が「sacrum」、尾骨が「coccyx」です。医療の現場では、頭文字と番号を組み合わせて「C1〜C7(頸椎)」「T1〜T12(胸椎)」「L1〜L5(腰椎)」「S1〜S5(仙椎)」のように表記します。たとえば「L4/L5」は第4腰椎と第5腰椎の間を意味します。

人体解剖学の勉強法

人体解剖学のアプリケーションを活用した、背骨の具体的な勉強方法をご説明いたします。

まず全体像、次に一つの椎骨を観察する

3Dモデルで脊柱全体を表示し、横から見てS字カーブを確認したうえで、頸椎・胸椎・腰椎の境目を目で追ってみましょう。そのあとで椎骨を一つだけ表示し、椎体・椎弓・棘突起・横突起・関節突起の位置関係を、回転させながら確認します。頸椎・胸椎・腰椎で一つずつ見比べると、部位ごとの形の違いがよくわかります。

断面と神経系の表示を使う

断面表示を使うと、椎孔が縦につながって脊柱管をつくっている様子や、椎体の間にはさまる椎間板の厚みを観察できます。さらに神経系を表示すれば、脊髄から脊髄神経が椎間孔を通って出ていく様子を立体的に確認でき、「背骨が神経を守っている」ことを実感しながら覚えられます。

具体的にメモ機能を活用する

学習中に気づいたことやポイントを忘れないようにメモします。メモ機能には、文字入力や画像保存、書き込みメモなど用途に合わせて使い分けることができます。「7・12・5」の数や、各部位の英語表記などをメモしてタグ付けしておくと、後から見返しやすくなります。

定期的に学習内容をクイズ形式でテストする

「頸椎は何個?」「第2頸椎の別名は?」「脊髄が通るトンネルの名前は?」のように、自分で問題をつくって答える練習をすると、知識が定着しやすくなります。アプリのクイズ機能を使って、定期的に理解度を確認しましょう。

まとめ

今回はアプリケーションを活用した「背骨(脊柱)の基本」について解説しました!

背骨は、頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個と仙骨・尾骨からなり、「支える」「動かす」「守る」という3つの役割を担っています。椎骨の基本構造とS字カーブを押さえておけば、椎間板や靱帯、背中の筋肉、脊髄神経といった関連部位の学習にもつながります。

関連する部位の記事もあわせてご覧ください。

ここまで読んでくださりありがとうございます。

この記事を読んで解剖学への学習の手助けになったら嬉しいです。

学習は終わりがない長い道のりですが、皆さんの成功を心から祈っています。これからも一緒に学び、国家試験に向けて励みましょう!

ぜひ、次回のブログもお楽しみに。

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