全身の骨 一覧(部位別・数・英語名・特徴)
成人の骨は206個で、体を支える(支持)、臓器を守る(保護)、筋の付着部として体を動かす(運動)、カルシウムを蓄える(貯蔵)、血液をつくる(造血)という役割があります。新生児では約270〜300個あり、成長とともに癒合して206個になります。
このページでは頭蓋・脊柱・胸郭・上肢・下肢の骨を部位別にまとめました。骨名を押すと個別記事へ、各記事からはアプリの3Dモデルで形と位置関係を確認できます。
基本データ
- 成人の骨の数
- 206個(頭蓋29・脊柱26・胸郭25・上肢64・下肢62)
- 新生児の骨の数
- 約270〜300個(成長とともに癒合)
- 最大の骨
- 大腿骨(身長の約1/4)
- 最小の骨
- アブミ骨(中耳の耳小骨、約3mm)
- 脊柱の構成
- 頸椎7・胸椎12・腰椎5・仙骨1(5個が癒合)・尾骨1(3〜5個が癒合)
- 肋骨
- 12対24本(真肋 第1–7、仮肋 第8–10、浮遊肋 第11–12)
- 骨の分類
- 長骨・短骨・扁平骨・不規則骨・種子骨・含気骨
部位別の一覧
名前を押すと個別の解説記事が開きます。
頭蓋(頭蓋骨・耳小骨・舌骨)
脳頭蓋8個と顔面頭蓋14個の計22個に、耳小骨6個と舌骨1個を加えて29個。多くは縫合で連結し、動くのは下顎骨だけです。
| 骨名 | 英語 | 数 | 位置・特徴 |
|---|---|---|---|
| 前頭骨 | Frontal bone | 1 | 額と眼窩の上壁をつくる。前頭洞を含む含気骨 |
| 頭頂骨 | Parietal bone | 2 | 頭蓋冠の大部分。矢状縫合で左右が連結 |
| 側頭骨 | Temporal bone | 2 | 耳と乳様突起を含む。内部に中耳・内耳 |
| 後頭骨 | Occipital bone | 1 | 大後頭孔で脊髄が通る。後頭顆で環椎と関節 |
| 蝶形骨 | Sphenoid bone | 1 | 頭蓋底の中央。トルコ鞍に下垂体。蝶形骨洞を含む |
| 篩骨 | Ethmoid bone | 1 | 鼻腔の上部と眼窩内側壁。篩板を嗅神経が通る |
| 上顎骨 | Maxilla | 2 | 上の歯が並ぶ。上顎洞を含む |
| 下顎骨 | Mandible | 1 | 頭蓋で唯一動く骨。顎関節で側頭骨と関節 |
| 頬骨 | Zygomatic bone | 2 | 頬の高まり。頬骨弓は咬筋の起始 |
| 鼻骨・涙骨・口蓋骨・下鼻甲介・鋤骨 | Nasal / lacrimal / palatine / inferior nasal concha / vomer | 2・2・2・2・1 | 鼻腔と口蓋をつくる小さな骨 |
| 耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨) | Auditory ossicles | 3×2 | 中耳で音を伝える。アブミ骨は人体最小の骨 |
| 舌骨 | Hyoid bone | 1 | 他の骨と関節せず、筋と靭帯で吊られる。舌骨上筋群・下筋群が付着 |
脊柱(背骨)
椎骨が積み重なって体幹の軸をつくり、脊柱管で脊髄を守ります。頸椎・腰椎は前弯、胸椎・仙骨は後弯のS字カーブで衝撃を吸収します。
| 骨名 | 英語 | 数 | 位置・特徴 |
|---|---|---|---|
| 背骨(脊柱)全体 | Vertebral column | 26 | 頸椎7・胸椎12・腰椎5・仙骨1・尾骨1。椎間板が椎体の間にある |
| 頚椎 | Cervical vertebrae (C1–C7) | 7 | 横突孔を椎骨動脈が通る。C1環椎・C2軸椎は特殊な形 |
| 胸椎 | Thoracic vertebrae (T1–T12) | 12 | 肋骨と関節する肋骨窩をもつ。棘突起が長く下向き |
| 腰椎 | Lumbar vertebrae (L1–L5) | 5 | 最も大きな椎体。体重を支え、腰痛の好発部位 |
| 第1腰椎 | 1st lumbar vertebra (L1) | 1 | 脊髄はL1–2の高さで終わる(脊髄円錐) |
| 第2腰椎 | 2nd lumbar vertebra (L2) | 1 | L2以下は馬尾神経が走る。腰椎穿刺はL3–4・L4–5で行う |
| 仙骨 | Sacrum | 1 | 5個の仙椎が癒合。寛骨と仙腸関節をつくり骨盤の後壁 |
| 尾骨 | Coccyx | 1 | 3〜5個の尾椎が癒合。脊柱の最下端 |
胸郭(胸骨・肋骨)
胸骨1個・肋骨12対・胸椎12個で籠状の胸郭をつくり、心臓と肺を守りながら呼吸運動を行います。
上肢(肩甲帯・上腕・前腕・手)
片側32個、両側で64個。肩甲帯(鎖骨・肩甲骨)が体幹と上肢をつなぎ、手には27個の骨があります。
| 骨名 | 英語 | 数 | 位置・特徴 |
|---|---|---|---|
| 鎖骨 | Clavicle | 2 | 上肢で唯一体幹(胸骨)と関節する骨。S字状で骨折しやすい |
| 肩甲骨 | Scapula | 2 | 三角形の扁平骨。関節窩で上腕骨と、肩峰で鎖骨と関節。17の筋が付着 |
| 上腕骨 | Humerus | 2 | 上肢最大の長骨。外科頸は骨折、骨幹部は橈骨神経損傷に注意 |
| 橈骨 | Radius | 2 | 前腕の母指側。遠位端骨折(コーレス骨折)が多い |
| 尺骨 | Ulna | 2 | 前腕の小指側。肘頭が肘の後ろの突出をつくる |
| 手根骨 | Carpal bones | 8×2 | 近位列: 舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨、遠位列: 大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨 |
| 舟状骨(手) | Scaphoid | 1×2 | 手根骨で最も骨折しやすい。血流が乏しく偽関節になりやすい |
| 中手骨 | Metacarpal bones | 5×2 | 手のひらの骨。第1中手骨は母指 |
| 指骨(手) | Phalanges of the hand | 14×2 | 母指2個、第2–5指3個ずつ(基節骨・中節骨・末節骨) |
下肢(骨盤・大腿・下腿・足)
片側31個、両側で62個。寛骨は腸骨・坐骨・恥骨が癒合した骨で、仙骨とともに骨盤をつくります。
| 骨名 | 英語 | 数 | 位置・特徴 |
|---|---|---|---|
| 寛骨 | Hip bone (coxal bone) | 2 | 腸骨・坐骨・恥骨が寛骨臼で癒合。仙骨と骨盤を形成 |
| 腸骨 | Ilium | 2 | 寛骨の上部。腸骨稜は体表から触れる |
| 坐骨 | Ischium | 2 | 寛骨の後下部。坐骨結節に座ったとき体重がかかり、ハムストリングスが起始 |
| 恥骨 | Pubis | 2 | 寛骨の前下部。左右が恥骨結合で連結 |
| 大腿骨 | Femur | 2 | 人体最大・最長の骨。大腿骨頸部骨折は高齢者に多い |
| 膝蓋骨 | Patella | 2 | 大腿四頭筋腱の中にある人体最大の種子骨 |
| 脛骨 | Tibia | 2 | 下腿の内側。体重を支える主な骨。脛骨粗面に膝蓋靭帯が停止 |
| 腓骨 | Fibula | 2 | 下腿の外側の細い骨。体重はほとんど支えず、筋の付着と足関節の外側の安定 |
| 足根骨 | Tarsal bones | 7×2 | 距骨・踵骨・舟状骨・内側/中間/外側楔状骨・立方骨 |
| 中足骨 | Metatarsal bones | 5×2 | 足の甲の骨。第5中足骨基部は骨折しやすい |
| 趾骨 | Phalanges of the foot | 14×2 | 母趾2個、第2–5趾3個ずつ |
この系統の解説記事一覧
頭蓋(頭蓋骨・耳小骨・舌骨)
脊柱(背骨)
胸郭(胸骨・肋骨)
上肢(肩甲帯・上腕・前腕・手)
下肢(骨盤・大腿・下腿・足)
よくある質問
人間の骨は全部で何個ありますか?
成人で206個です。内訳は頭蓋29(頭蓋骨22・耳小骨6・舌骨1)、脊柱26、胸郭25、上肢64、下肢62。新生児は約270〜300個あり、成長の過程で癒合して206個になります。種子骨の数には個人差があります。
いちばん大きい骨と小さい骨は?
最大は大腿骨で、身長の約4分の1の長さがあります。最小は中耳にあるアブミ骨で、長さ約3mmです。
背骨は何個の骨でできていますか?
頸椎7個・胸椎12個・腰椎5個・仙骨1個(5個の仙椎が癒合)・尾骨1個(3〜5個の尾椎が癒合)の計26個です。癒合前の個数で数えると32〜34個になります。
骨の名前の覚え方は?
部位ごとにまとめて覚えるのが近道です。手根骨は「父さんの月収は大小有るけど有効(豆状骨・三角骨・月状骨・舟状骨・大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨)」のように語呂を使い、3Dモデルで位置を確かめながら繰り返すと定着します。
骨を3Dで見て学ぶには?
解剖学アプリ teamLabBody では、骨を単体で表示して回転させたり、筋や靭帯を重ねて付着部を確認したりできます。各骨の記事からアプリの該当部位を開けます。
すべての構造を3Dで。解剖学アプリ teamLabBody で確認できます。
