商品バナー
  1. ホーム
  2. 解剖学
  3. 血管(循環器系)
  4. 上肢

前腕正中皮静脈とは?場所と合流、橈側・尺側皮静脈との関係を解説

はじめに

本記事では「前腕正中皮静脈」について詳しく解説します。

前腕正中皮静脈は、前腕の手のひら側の皮下を縦に走る浅い静脈です。手のひらの静脈網から始まり、肘の手前で尺側皮静脈や肘正中皮静脈に合流します。皮膚の上から見えることが多い静脈で、人によって位置や太さ、合流のしかたが異なります。本記事を、身体への理解を深めるために役立ててください。

前腕正中皮静脈(ぜんわんせいちゅうひじょうみゃく)に関する動画の視聴はこちらから

チームラボボディPro 無料ダウンロード

人体の構造の全てがわかる3D解剖学アプリ
チームラボボディProのダウンロードはこちらから!

前腕正中皮静脈とは

前腕正中皮静脈は、前腕の前面(手のひら側)の皮下を走る浅い静脈(皮静脈)です。手のひらの静脈網から始まって前腕の中央を上り、肘の手前で尺側皮静脈に注ぐか、肘正中皮静脈に合流します。前腕の皮静脈には外側の橈側皮静脈、内側の尺側皮静脈があり、前腕正中皮静脈はその中間を走ります。

前腕正中皮静脈の読み方

前腕正中皮静脈は、「ぜんわんせいちゅうひじょうみゃく」と読みます。この静脈の名称はその位置を示しており、前腕の中央付近に位置していることからこの名がつけられました。

前腕正中皮静脈の特徴

この静脈の特徴は、皮膚のすぐ下を比較的まっすぐに走ることです。筋膜の表面を通る皮静脈で、深部の動脈とは並走しません。合流のしかたには個人差が大きく、肘の少し下で二手に分かれて外側の枝(正中橈側皮静脈)が橈側皮静脈に、内側の枝(正中尺側皮静脈)が尺側皮静脈に注ぎ、肘の前でM字形の静脈のパターンをつくる人もいます。

前腕正中皮静脈の場所・位置

前腕正中皮静脈は、前腕の前面のほぼ中央を手首側から肘に向かって縦に走ります。人体解剖図では、外側の橈側皮静脈と内側の尺側皮静脈のあいだに位置することが分かります。皮膚の直下にあるため、手を握って前腕に力を入れると浮き出て見えることがあります。

前腕正中皮静脈の覚え方

前腕正中皮静脈を覚えるコツは、「前腕の真ん中をまっすぐ上る皮静脈」と覚えることです。両脇の橈側皮静脈(親指側)・尺側皮静脈(小指側)とセットにし、「外・中・内」の3本で前腕の皮静脈を整理しましょう。

前腕正中皮静脈の英語・ラテン語

前腕正中皮静脈は英語で “median antebrachial vein”、ラテン語では “vena mediana antebrachii” と表されます。median は「正中の」、antebrachial は「前腕の」という意味です。

前腕正中皮静脈の豆知識

皮静脈の走り方には個人差が大きく、前腕正中皮静脈がはっきり1本に見える人もいれば、細い枝に分かれて見えにくい人もいます。肘の前で橈側皮静脈と尺側皮静脈をつなぐ肘正中皮静脈との合流のしかたも人によって異なり、肘の静脈のパターンはH型、M型、N型などに分類されます。

前腕正中皮静脈に関連する組織:上腕動脈の特徴

上腕動脈は、腋窩動脈の続きとして大円筋の下縁から始まり、上腕の内側を下って肘窩で橈骨動脈と尺骨動脈に分かれる、上腕の主要な動脈です。途中で上腕深動脈などの枝を出して上腕の筋に血液を送り、肘から先の前腕と手への血液は橈骨動脈と尺骨動脈が運びます。上腕動脈は深部を走る動脈で、前腕正中皮静脈のような皮静脈とは層が異なります。

前腕正中皮静脈に関連する組織:上腕動脈の場所・位置

上腕動脈は上腕の内側で、上腕二頭筋の内側縁に沿って走ります。正中神経が並走し、上の方では動脈の外側、肘では動脈の内側にあります。肘窩では上腕二頭筋腱のすぐ内側を通り、ここで橈骨動脈と尺骨動脈に分かれます。前腕正中皮静脈は肘窩の皮下を走るため、肘の前では、皮静脈(浅い層)と上腕動脈(深い層、上腕二頭筋腱膜の下)が重なる位置関係になります。

前腕正中皮静脈に関連する組織:上腕動脈の豆知識

上腕動脈の拍動は、上腕の内側で上腕二頭筋の内側縁に指を当てると触れます。肘窩では、上腕二頭筋の腱から広がる上腕二頭筋腱膜が上腕動脈と正中神経の上をおおい、その上を皮静脈が走ります。この腱膜が浅い皮静脈と深い動脈・神経を隔てている、と覚えると層の関係が分かりやすくなります。

この記事では、前腕正中皮静脈と、同じ腕を走る上腕動脈とその枝の位置について解説しました。3Dで皮静脈と動脈を同時に表示し、肘の前で浅い層と深い層がどう重なるかを確認してみましょう。

前腕正中皮静脈のクイズと正答

Q: 前腕正中皮静脈は、体のどの部分に位置しているでしょう?

A: 前腕の中央部分に縦に位置しています。

まとめ

今回は「前腕正中皮静脈」の場所・位置や覚え方、英語・ラテン語表記を解説しました。

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んで解剖学への理解が深まったら嬉しいです。

学習は終わりがない長い道のりですが、皆さんの成功を心から祈っています。これからも一緒に学び、国家試験に向けて励みましょう!

ぜひ、次回のブログもお楽しみに。

解剖学アプリ「teamLabBody Pro」でもっと詳しく!

teamLabBody Proは人体の筋肉、臓器、神経、骨関節など全身を網羅した「3D人体解剖学アプリ」です。

複数の被験者のデータを元にCT・MRIデータから人体を忠実に再現。医師監修の医学書レベル内容をあらゆる角度から自由自在に俯瞰できるため、患者様への手術説明や学生の解剖学の勉強など様々な医療シーンに活用可能です。

今回紹介した部位をもっと詳しく見たい方は、ぜひ解剖学アプリ「teamLabBody Pro」をダウンロードしてみてください。

チームラボボディPro 無料ダウンロード

人体の構造の全てがわかる3D解剖学アプリ
チームラボボディProのダウンロードはこちらから!

シェアする